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2015年 09月 01日
![]() 「霧島温泉」(きりしまおんせん) 〒892-0847 鹿児島市西千石町6-20 099-222-4311 定休日: 毎月15日 営業時間: 06:00-22:30 霧島「湯」から「温泉」へ 「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざ通り、朝晩にはそろそろ長袖と湯船が恋しい季節。天文館エリアのホテルを発ち、日の出前の静かな繁華街を抜けた午前5時40分。切妻屋根の木造建築、「温泉入口」と明記された扉を「撮影どうぞ」と開けていただくと、三和土に木目美しい番台。定時を待たずして、男湯には鯉口シャツを木造の衝立に掛け、一番風呂をたしなむ風格漂う背中。天井の縦に長い湯気抜きからは、やわらかな朝日が浴室全体を照らし、実に清々しい。 県庁所在地としては、天然温泉を活用した銭湯が国内最多軒数を誇る鹿児島市。霧島温泉の歴史を紐解くと、大正8年に白湯を沸かす「霧島湯」として創業後、戦災にて焼失。昭和25年に初代(父)が買い取り、復興。そして昭和36年、東京の大学を卒業後に26歳の若さで経営を引継いだのが二代目の田中秀文さん(80)。今春まで組合の要職を長らく務めていらした鹿児島銭湯の「顔」である。当時、既に斜陽産業として将来を先見していたご主人。市内の銭湯(6軒)と「南日本ボーリング有限会社」を設立。地質学専門の教授に助言を受けながら、無事に全軒掘削に成功。昭和43年、霧島「湯」は「温泉」へと屋号を変更。以降、市内銭湯では温泉掘削が急増したのだとか。 ![]() 心も身体も湯ざめしない風流な温泉銭湯 さて、待ち焦がれていた朝湯。脱衣場はひのきの床に木造の間仕切りがあり、脱衣(休憩)と収納で自然に区切られていて、三和土との仕切りは障子貼りの仕様。圧巻は、創業時から共に歩みを進めてきた歴史ある秋田杉を幾通りにも組みあわせた天井。屋号看板は屋久杉、サウナや床材、ベンチはひのき。どこも清潔に磨きあげられていて、まるで純和風旅館のたたずまいである。 澄みわたる朝の空気をまとい、浴室に一歩足をふみいれると息をのむような懐かしさと優雅な美しさに満ちた空間がひろがり、湯気抜きや右手のガラス窓から燦々と光が射して明るい。中央に鎮座する二槽式の湯船(45度前後)は、湯口がある奥側に超音波ジェット。源泉口からは無色透明のまろやかな塩化物泉(含食塩、芒硝、重曹泉)が加水せずに注ぎこまれている。飲泉も可能なので、常連のみなさまは各々自前の紙パックに柄杓で注ぎ、カラン(天然温泉)前でおしゃべりしながら飲んでいる。どことなく磯の香りがする、とろりとやさしい味の源泉をいただき、「クレンジングとかいらんよ」と評判の天然温泉で芯まであったまったら、引き続いて乾式サウナ(二段)と地下水をくみあげた水風呂(20度前後)を満喫、そして仕上げはやはり美肌の湯。 手前の湯船に背中をあずけて、ようやくここにきてガラスブロックやタイルのあしらいを愛でる余裕も。浴室内部は有田焼の細やかなタイルのあしらい、そして創業時からの名物である、「やすらぎ」をイメージしたというふくよかな黒髪の女性が緑のなかで涼む姿が印象的な正面のモザイクタイル画。もしかしたら、桜島を眺めているのだろうか。 「貧乏ひまなしやけど、僕らは人情味がある鹿児島の高温多湿な土地柄に生かされとるねえ」と仰る若々しいご主人と、溌剌として太陽のような笑顔がまぶしい女将の光代さん。嗚呼、大切なひとに今すぐ教えたい。地元、県外のファンに強く支持されている、心も身体も湯ざめしない風流な温泉銭湯。鹿児島にまた、戻りたい場所ができました。 (文責:masami)
by yunotashinami
| 2015-09-01 00:00
| 全国浴場新聞(連載)
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