9月に引っ越しをした。
くらしはじめた部屋は友人の持ち物で、
ちょっとしたリフォームは相談の上可能という、
たいへん嬉しい部屋である。
入居前からあまり状態のよくなかった浴室の壁を少しずつ直している。
古いマンションで、タイルとコンクリートの壁にペンキが塗ってあるのだが、経年劣化でペンキがボロボロになってきていた。
ペンキを塗るだけならかんたんだけれど、古いペンキはまだまだしっかり仕事している部分と、仕事を放棄した部分とが入り交じっている。
この下地をきれいにして、次のペンキにのぞみたい…そう考えると
作業はただただ地道になる。休日ごとにマスクと防塵メガネ。
作業した日はたいがい銭湯にゆく。
なんやかやを塗ったりやすったりした浴室はしっかり乾かしておきたい。
ぬる湯に浸かりながらペンキ絵や天井を眺めて、
小さな浴室でのできごとをふくらませてみたり、
あの壁に小さな絵を描くことを想像してみたり、
楽しい妄想は尽きない。
ペンキ絵はほぼ1日で仕上げられるそうだ。
下地がほぼできた自宅の浴室の小さな浴槽から壁を眺めながら、
小さな落書きを増やしたら楽しいかもしれない、とか、一部を黒板になるペンキにしたら
便利かもしれないと考えるのが秋の夜長の楽しみになっている。
(nao)