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2012年 02月 12日
画家の権田直博君(ゴンゴン)が、ただいま 浴室に「富士山」や「乙女モチーフ」を描いてくれています ゴンゴンは、私の部屋で 七軒目の「風呂ンティア」(作品)になるそうです これまでの経緯については、先日書きましたが 紐といてみると、創刊から愛読してきた雑誌のキャラクターが 彼のイラストだといまになってわかったことも 当時はつながることはありませんでしたが、つるの湯(石巻)という 大切な銭湯がきっかけでこうしてつながれたのが不思議です 話題が少しそれてしまうのですが 昨日、仕事仲間と帰りに会った時にちょうど夕ごはんの時間で 彼女が「今夜、何を食べようかな」と話す横顔が少しだけ浮かない 表情だったので 何気なく「『何』を食べるかと同じくらい、『誰』と食べたいのか 『どう』食べていたいのかが大切なのかなあ」と呟いたらどうやら 同じようなことを考えていたようで「そうなの、そうなの」という返事が もちろん、アートなども「何を観ようかな」と考えながらギャラリーに 行くのが普通ですが、ゴンゴンが毎日描いている「その日まで描き 終えた富士山」をいろいろなひとが夕ごはんを食べにきたついでに覗きに きています 彼等のリアクションや作品を糸口にしていろいろな会話が新しく うまれる光景を眺めていると、「『誰』と観たいのか」「『どう』 観たいのか」ということが以前に増して大切に感じられるように なりました 「乙女湯のたしなみ」(イベント)での愛しい光景も、そうした 「参加していただいたみなさまがしあわせそうな笑顔で湯船につかる」 その流れゆく、ひとつだけの時間だったりします 「どこ」の銭湯にゆくか、も大切ですが、そのときにご参加いただいた みなさまと私たち全員で紡ぐことができる、ひとつだけの時間のなかで ひとりひとりが主人公「湯船っていくつになっても、みんなでつかると しあわせだね」と感じていただけたら・・・ ここ数年、浴室に富士山がある風景を心待ちにしてきたものの、 言葉以上に何か自分から動くことはありませんでした 背中を押してくれた「風呂ンティア」にありがとう 実は、この日曜日に能登にある銭湯(酒屋と銭湯を経営なさっています) の宝湯さまから美味しい宗玄の地酒を送っていただき、簡単なおつまみと ふるまいつつお誘いしたみなさまと、ひとつしかない時間を楽しみたい、と ささやかながら企画をたてています 勇気を出して、中島盛夫さん(ペンキ絵師)にお願いしたところ ゴンゴンと対になる壁面にお描きいただけることになりました 「オフロ・アート 銭湯の背景画」展(2002年3月2日-24日/三鷹市芸術文化センター) で初めて中島さんの雄姿に感動、活動をはじめてからもいつも優しくてあたたかく 接していただき、現場に見学にゆくと午前中の浴室で楽しそうに「今日の富士山」と 対話している中島さんの後ろ姿を眺めるのが楽しみなのです 画家のゴンゴン 銭湯ペンキ絵師の中島師匠 おふたりはそれぞれ活動してきた期間や内容は違いますが 自信をもって断言できる共通点がひとつだけあります それは「富士山を描いているときの楽しそうな横顔」 時折、何かひらめいたように鋭く笑うところが特に(笑) そして、作品が大勢のひとに愛されているところも 『誰と』『どう』楽しい時間になるのか 一期一会がいまからたのしみです (masami)
by yunotashinami
| 2012-02-12 11:00
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